2025年5月の記事一覧
教育は、種をまく仕事・・・、効果はすぐに表れません。
先日、小学部の児童が中休み、体育館で楽しく遊んでいました。
そんな中、児童同士の接触がありました。お互いに遊んでいる中で起こったことであり、全く故意ではありませんが、両者とも何が起こったか分かっていません。一方は倒れて痛がり、他方は自分は何もしていないとなります。
こういうときはお互いに事態の把握が必要になります。痛がっている児童の気持ちを受け入れ(幸い、けがはありませんでした)、相手の状況や気持ちを分からせます。ぶつかった児童に対しても、事態を知らせ、そのときの本児の気持ちを受け入れながらも、痛がっている相手の気持ちも伝えます。お互いに相手への思いやりや折り合いをつけることが必要になります。
児童にとって思いやりや折り合いを身に付けるためには、このような実体験と周りの大人の説明(指導)が必要になります。本校の教職員は早速説明(指導)をしてくれていました。その場での説明(指導)が何よりも効果的です。すぐに効果は出ませんが、このように種をまくことで、将来自ら相手を思いやり、折り合いを付けることができるようになっていくのです。
気の長い話しになりますが、教育はすぐに結果が出るものではありません。日頃の地道な指導の積み重ねが将来につながることを、改めて感じました。
時を同じくして、花壇(学級園)の作業も始まりました、作物を育てるのも一朝一夕ではできません。日頃の水やり、雑草取り等々の日頃の地道な作業が必要となります。地道な作業の積み重ねで、秋には立派な収穫を得たいものです。
運動会の練習、本格化!~子どもたちの満足感、充実感・達成感を~
6月6日(金)の『創立130周年記念 運動会』に向けて、練習が本格化しています。
行事の見直しで、運動会の在り方が変わってきていることを実感します。
そんな中で行われる運動会を開催する意義を考えていかなければなりません。日常の指導の延長線上、日常の学習の披露という流れとなりました。ただし、幼児児童生徒にとっては、この期間、成長の節目となることに変わりはありません。
幼児児童生徒個々が、満足感・充足感・達成感を味わうことができるように取り組みます。そのためには、個々の目標、めあてを少し頑張れば達成できる、手が届くものとして、幼児児童生徒が主体的に意欲的に取り組めるようにします。
幼児児童生徒の頑張る姿や成長の瞬間を間近で見ることができるのは、我々教職員しかいません。それが教員の魅力の一つでもあります。その魅力を保護者と共有していきます。
練習期間中は、気温の上昇する日もあると思います。暑さ指数(WBGT)を基準とした生命を最優先する対応、突風などけがにつながるようなものへの配慮等、事故の予見と回避に努めていきます。
『声が響き、手話が弾む』学校に!
5月22日(木)、今年度第1回目の教職員の「手話研修」が行われました。この研修は年間7回を予定しています。そのうち、3回は函館聴覚障がい者協会から講師を招いての講師招聘研修となります。他にも、毎朝のワンポイント手話として、教職員が輪番で担当し行っています。
「聴覚口話法研修」も年間2回、さらに「聴覚障がい教育研修」などの新赴任者研修を年間6回予定しています。
子どもたちに良い教育を施したいと思えば、校内研究・研修及び学び続けることは欠かすことができません。「分かる授業」の実現を目指し、「授業が命」の精神のもと、「授業のユニバーサルデザイン化」、「聴覚障がいに配慮した指導」、「コミュニケーション手段の活用能力の向上」など、多様多岐にわたる内容が必要であります。その多様多岐の内容を習得するためには多くの時間が必要でありますが、時間は限られています。その限られた時間を有効に使うためには、職員室をより学び合う場にしていきます。
そして、校内が分かり合う場として、『声が響き、手話が弾む』学校としていきます。
教職員が「主体的・対話的で」「個別最適な」「協同(協働)」的な」姿を目指して!
5月20日(火)、「全校研修会(研究の概要)」が行われ、教職員の一年間の研究・研修の計画・内容が了承され、スタートを切りました。
校内の研究課題を「自ら学び考え伝え合う力を育む指導法の研究~個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指して~」のもと、各学部でテーマを設定して取り組むこととしています。
教職員に「個別最適な学び」と「協働的な学び」の2つの軸の実現(両立)という意識は高まっています。また、伝統的に「一人一実践」による授業研究による「分かる授業」の実現も目指します。さらに、職員室を「学び合う場」とすることを目指して、教職員個々が「主体的・対話的で」、「個別最適な」、「協同(協働)的な」姿となるよう研究・研修を推進していきます。
『勝利は、近い!』
5月3日(土)、「道南中学生春季バドミントン大会」が、函館アリーナで開催されました。
本校よりバドミントン部2名(2年生)が参加しました。この大会を目標に、新年度に入っても熱心に練習に励んでいました。先日は卒業生が来校し、強化を図ってきました。生徒たちは、私から見ても日に日に上達してきていることが分かりました。
試合当日、本校の生徒にとっては、地域の生徒たちに交わる貴重な機会でもあります。人の多さ、会場の大きさも相まって、2人の生徒は口数も少なく、緊張感にあふれていました。ただ、このような経験ができることは、生徒にとって貴重なものです。
そんな緊張感の中でも、前回大会の経験を生かしていることがわかりました。試合は、2人とも互角の戦いとなりました。惜しくも負けてしまいましたが、勝てるチャンスは十分にありました。今後の練習の課題も明らかになりました。次の中体連に向けて、努力してほしいと思います。
『勝利は、近い!』、そう実感させる大会となりました。
『学校と家庭は、車の両輪』
4月25日(金)、授業参観、学級懇談、PTA総会が行われました。平日の御多用な中、多くの保護者の皆様にお越しいただきました。
私も保護者に交ざり、授業を参観しました。本校は小規模であります。その小規模をメリットにして、子ども個々の発達段階や特性等に応じた「個別最適な学び」を実現し、学力の向上を目指します。それを可能とするためには、「分かる授業」の実践が必要です。「分かる授業」の実践に、全校一丸となって取り組んでまいります。
PTA総会で話しましたが、「学校単独では完結できないことがあります。家庭や地域の連携・協力は欠かすことができません」。子どもの成長にとって、『学校と家庭は車の両輪』です。どちらかが欠けても前に進むことはできません。
保護者の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。
『懐かしい空気と雰囲気』
4月8日(火)、令和7年度着任式・始業式・入学式を挙行しました。
小学部1名、中学部2名の新入生を迎え、厳かな中にも温かみを感じる式となりました。
呼名に元気に返事をする新入生、温かな歓迎の言葉と笑顔の在校生、そこにはアットホームで、和やかな空気が流れていました。
私は、この空気と雰囲気に、どこか懐かしさを感じたのです。私事ですが、4年ぶりの聾学校勤務となります。また、8年ぶりの本校勤務となります。聾学校の空気と雰囲気に懐かしさを感じ、ほっとした気持ちになりました。
新入生を含め、全校の幼児児童生徒の輝かしい未来(前途)を祈念するとともに、責任の重さを感じる一日となりました。