2025年9月の記事一覧

「防災教育」~子どもたちの生命を守る~

    本校では防災教育の一環として、防災の日の9月1日(月)から5日(金)まで、「防災備品展示」を行いました。体育館のステージには、段ボールベット、寝袋、エア枕、非常食、簡易トイレ等々が展示され、幼児児童生徒は直に目にすることや触ることができます。
 近年は、異常気象による高温や集中豪雨により、熱中症や川の氾濫、洪水の危険性が高まり、また、地震や津波といった災害も身近なものとなっています。
 そのような状況の中で、学校としては、幼児児童生徒の生命を守るという、重大な使命があります。災害に負けない、災害に強い学校として、危機への予見・回避・処置を実施するとともに、個々の幼児児童生徒が、自らの生命を守るべく危機への予見・回避・処置ができるようにすることが、防災教育の大きな柱であります。


 2日(火)には、「避難訓練」も実施しました。想定は地震から火事となり避難するというものです。幼児児童生徒の表情は、いつも真剣そのものです。訓練と分かっていても、サイレンや放送を聞くと、そして、教職員の真剣な姿に、緊張感が増します。
 幼児児童生徒の避難は、問題なくすばらしかったです。講評で私から「災害は『いつ』、『どこで』起こるか分からない。たからこそ、『いつ』起こっても大丈夫なように、『どこで』起こっても大丈夫なように、心の準備をお願いします。」と話しました。
 そして、実際に起こったときは、落ち着いて、①さわがない、②勝手に行動しない、③静かに速やかに避難する、などの話しをしました。子どもたちから避難のきまりである『おはしも』の発言があり、心強く感じました。


 くしくも、この日は函館市に大雨警報が発表中であったことから、大雨による洪水の話もしました。当日に起きている身近なことに、幼児児童生徒の目は更に真剣味を増したのです。

                  

「夏休み作品展」~子どもたちの発想力と想像力~

    体育館に向かう渡り廊下に、子どもたちが夏休み期間中に作成、制作した作品や学習の成果が「夏休み作品展」として展示されています。
 どの作品も、学習の成果も、子どもたちの個性が発揮されたものとなっています。改めて、子どもの着眼点発想に驚かされます。
 作品名カードに書かれた内容を見ると、子ども個々の作成や学習の意図がしっかり書かれていました。「わりばしでつくった中世のベット」、「YouTubeを見ながらつくったクレーンゲーム」、「段ボールでつくった煉獄杏寿郎の日輪刀」、「ビーズ(びいず)のきらきらかざり」、「海で拾ったものを材料としたクラゲのウィンド・チャイム」、「木の板に絵の具を塗ったいろいろな色の家」、「拾って付けて染めてつくったなつのうみ」、「歯ブラシでトントンしたアイス屋さん」、「布をきれいに切るのがむずかしかったちょ金ばこ」など、想像力を働かせて作品を、学習を完結させたことが伺えました。
 

 昨今、夏休みの宿題の定番であった自由研究がなくなったり、その自由研究をやるもやらないも自己選択としたりという報道がされていました。自由研究の良さは、子ども個々の着眼発想(興味関心)からスタートし、試行錯誤創意工夫を繰り返し、想像力を働かせて作品や学習を完結させることにあります。この過程には多くの得難い学びがあります。
 夏休みの宿題や自由研究という問題はさておき、このような学習過程を、しっかり子どもたちに味わわせていきたいと、「夏休み作品展」を見ながら切に思いました。
 保護者の皆さんの御理解と御協力にも感謝申し上げます。