令和8年度 校長室より
食育を考える~「給食試食会」~
10月9日(金)、授業参観及び学級懇談に合わせて、「給食試食会」行われました。
本校の給食は、おいしさと安全安心な給食提供を目指して、伊藤栄養教諭と調理員を中心に、学校全体で取り組んでいます。
おいしさでいうと、全校幼児児童生徒16名、教職員を合わせても食数は多くはありません。その小規模をメリットにかえ、手作りの献立が多く登場しています。
また、食品(材料)も、昨今の物価高騰ではありますが、何とかやり繰りをして、良質のものを、しかも地元のものである地場産物を取り入れています。
そして、その日の給食においては品目も多く、具だくさんなものが多く見られます。さらに、献立(メニュー)もバリエーションに富んでいて、定期的に新作を出してくれています。
きっと御家庭のおいても、お子さんから給食の話題が出ているのではないでしょうか。本校のホームページにも「はころう 今日の給食」として毎日更新していますので、地域の方々や関係者からも好評をいただいています。
私は子どもたちや教職員より早く食べて、検食をする役目であります。ときには香りや酸味が強いものがあって心配しますが、伊藤栄養教諭に聞くと、「子どもたちは嫌がらずに食べていました」という報告を受けています。聾学校のお子さんは比較的好き嫌いが少ないように感じます。それは幼稚部や小学部低学年のころから、嫌いなものでも一口は食べるといったきめ細かい指導の賜物だと感じています。食べず嫌いをなくし、望ましい食生活・態度を学ぶことは、正に「食育」であり、丈夫な体を作ることとなり、ひいては、寿命を延ばすことにもなります。引き続き、学校全体で取り組んでまいります。
「給食試食会」では、保護者の方々からは実際に試食していただき好評を得ました。また、日頃の給食提供への感謝の言葉もいただいています。いくつか紹介します。
・帰宅の車内で話すことは、100%給食に何を食べたかの話です。いつも「おいしかった」と言っています。
・毎日、満面の笑みで「おいしかった」と報告してくれます。
・毎日、「おいしかったよ」「○○食べたよ」と教えてくれています。 等々
更に良い学校給食となるよう今後も努めてまいります。引き続き御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
地域の方々と共に、生命を守る~「合同避難訓練及び一日防災学校」~
10月6日(火)、地域の方々と共に「合同避難訓練」を実施しました。これは、本校のみならず、認定こども園函館深堀保育園、深堀小学校、深堀中学校、深堀児童館、スマイルキッズ(学童)、東深堀町会、そして、函館大学附属有斗高校が合同で避難訓練を行うもので、災害時(津波)における避難経路や合流地点を知り、混乱等を防ぐことを目的とするものです。
子どもたちは震度5強の地震があり一次避難し、その後大津波警報が発表され、有斗高校へ二次避難する設定で行われました。どの子も真剣そのものです。そして、普段は知っている友達だけでの訓練ですが、今回は多くの異年齢や異集団との避難は、さらに緊張感を高め、実際に起こるであろうことを想定した貴重な機会となりました。
その後、本校では「一日防災学校」として、小学部は、学校運営協議会委員であり防災士の谷山 靜香様を講師にお招きして、防災グッズの紹介や新聞紙スリッパ作り体験を、中学部はPTA研修会も兼ねて、心肺蘇生法(AEDの使い方)の学習を行いました。幼稚部も避難の事前学習として、防災忍者体操や「防災ダック」を行っています。
実際に災害が起こった際は、地域の方々と『共助』(地域社会やコミュニティなどの周囲の人々が互いに協力し合い、助け合うこと)が必要になります。この地域は、有事のときばかりでなく、平時より互いに協力し合い、助け合っている地域であります。自分の生命も他の人の生命も、地域の方々と共に守っていきたいと、気持ちをさらに強くしました。
函館新聞の10月9日付けにて、本校の「一日防災学校」の様子が掲載されましたので、詳細は御覧ください。
地域の方々と共に~「ボランティアバンク」の活動~
「ボランティアバンク」の方々の御理解と御協力により、本校の教育活動や学校行事の充実につながっています。
幼稚部の教育活動である「昔の遊び」においては、当時の遊びを知る方に来ていただき昔の遊びを教わって遊ぶことができました。昨今は、昔の遊びに触れる機会や異年齢、異世代との交流も少なくなっています。そんな中、地域の方々と交流を深めながら、昔の遊びの楽しさに触れる貴重な機会となりました。
また、乳相・幼稚部行事である「秋祭り」においては、多くの方々にお店番やお祭りの補助をしていただきました。教職員のマンパワーの不足を補っていただくとともに、子どもたちとの交流により、子どもたちの人とやり取りする楽しさやコミュニケーション能力を身に付けることができます。
学校としては大変助けられています。引き続き、地域の方々とともに、地域から愛される、必要とされる学校を目指していきます。御理解と御協力をお願いいたします。
教育実習終了~「和顔施」を学びました~
教育実習が、8月26日~9月25日の約4週間行われました。今年度の教育実習生は、養護教諭を目指した学生でした。保健室の運営、保健指導、健康管理等を学びました。
それは保健室の業務に留まることなく、幼稚部、小学部、中学部の授業参観や休み時間の幼児児童生徒の把握、部活動まで精力的に学んでいました。何よりも、笑顔を絶やさずに子どもたちと接する姿に、教員としての基本を見る思いがしました。必ずや子どもたちに温かさと安心感を与えられる養護教諭になってくれることと思います。
そんな実習生の姿から、この言葉が浮かびました。『和顔施(わがんせ)』です。この言葉は、「穏やかな笑顔で、人と接すること。それ自体が尊いこと。」という意味です。実習生より学ばせていただきました。本校の幼児児童生徒には、嫌なこと、いらいらしたこと等があったときでも、穏やかな笑顔で接することができるように、そんな人になってほしいと願っています。教育実習生を受け入れ、その思いをさらに強くしました。
交流作品展~刺激を受けました~
9月14日(月)~18日(金)、深堀小学校との交流作品展が行われています。
深堀小学校と本校の児童の作品や研究が、双方の学校で展示されています。深堀小学校の児童の作品や研究は力作ばかりで、本校の児童とは違った発想や着眼点がありました。
本校の児童たちは、食い入るように見ていました。多くの刺激をもらったことが伺えました。
深堀小学校との交流及び共同学習は長い歴史があります。この交流作品展もその一つです。長きにわたる御理解と御協力に感謝いたします。
北海道聾学校スポーツ交歓会~日頃の指導の賜物~
9月11日(木)・12日(金)、「北海道聾学校スポーツ交歓会」が、札幌聾学校を会場に行われました。この大会は全道の小学部5年生~中学部3年生の児童生徒が集まり、スポーツを通して、交流を深めることを目的としています。
大雨の影響で札幌・函館間を結ぶ特急「北斗」などが運休するなど、当日の安全な移動が心配されましたが、無事に参加することができました。この大会は、全道の同じ障がいをもつ友達と交流できる貴重な機会であります。有意義なものとなったと報告を受けました。
また、何よりも私を喜ばせたのが、本校の生徒たちの行動でした。他校の参加された教職員から、「函館聾学校の生徒の態度のすばらしさと礼儀正しさ」が大変評価されました。とてもうれしく思います。
ややもすると楽しさや親しさに流され、減り張りのない行動や礼儀のない振る舞いが見られることがありますが、本校の生徒には、それは見られなかったということです。教職員の日頃の指導の賜物であります。教職員の皆さんに感謝するとともに、本校生徒を誇らしく思いました。
2学期からの転入生~すっかりなじんで仲良くなりました~
2学期から小学部に転入生がありました。ここまで2週間弱ではありますが、転入生は欠席もなく元気に過ごしています。同級生の2名も欠席なしで、いつも3人で行動しています。学校生活のことを、他の2名が競うように、転入生に教えている姿があります。この2人にも良い刺激となっています。
9月4日(金)には、小学部の「転入生を迎える会」がありました。迎える側の児童・教職員は、転入生に分かりやすく工夫を凝らした自己紹介でした。転入生は少し緊張していましたが立派な自己紹介でした。そして、ゲームを行いました。その様子を見ていると、もうすでにすっかりなじんで、みんなと仲良くしていました。一安心です。
両校の子どもたちが共生社会の担い手となってくれることを期待!~ざいだん出前コンサート~
9月2日(水)、本校体育館を会場に、「ざいだん出前コンサート」が行わました。これは函館市文化・スポーツ振興財団が主催するもので、今回は函館白百合学園中学1年生の和太鼓『ぶちあわせ太鼓』の演奏が行われました。白百合学園中学高等学校は、2007年から、「総合的な学習の時間」において、鼓隆塾元流派の小山浩明先生を講師に和太鼓授業を行ってきました。
その演奏は、和太鼓の打ち方、合わせ方など人数が多いので難しいかな思っていましたが、息の合った迫力あるものでした。私は、聴き入ってしまいました。見入ってしまいました。
実は和太鼓は、聴覚障がい者にとっては音が響きやすいため、以前は聾学校の教育活動に取り入れられてきた経緯があります。本日の子どもたちの体験の様子を見ていると、和太鼓の音の響きを体全体で感じていることが分かりました。また、大変楽しんでいることも分かりました。和太鼓の良さ、有効さを改めて感じさせてくれるものでした。
和太鼓を通して、白百合学園の生徒も、本校の子どもたちも、障がいがあるなしにかかわらず楽しむことができました。白百合学園の校長先生が「私たちの方が勉強になりました。学園では見せない生徒の顔を見ることができました。」と話していました。本校の子どもたちも同様です。子どもたちの新たな顔を見るためにも、引き続き子ども主体(子どもまんなか)の実のある教育活動を展開していきます。
結びに、本日参加した両校の子どもたちが、将来共に学び、共に生活するという共生社会の担い手になってくれることを期待しています。
「正しく恐れて 正しく備える」~子どもたちの生命を守る~
9月1日(火)、本校では防災の日に合わせて、「防災総合訓練」を実施しました。想定は地震から火事となり、その後津波警報が発表されるというものです。津波警報が出た際は垂直避難として、深堀中学校に避難するというものです。幼児児童生徒の表情は、真剣そのものです。訓練と分かっていても、サイレンや放送を聞くと緊張感が高まります。そして、教職員の姿も真剣そのものです。緊張感が増します。
幼児児童生徒の避難は、問題なくすばらしかったです。講評で私から「災害は『いつ』、『どこで』起こるか分からない。だからこそ、『いつ』、『どこで』起こっても大丈夫なように、心と体の準備をお願いします。」と話しました。
そして、実際に起こったときは、落ち着いて、①さわがない、②勝手に行動しない、③自分の身を守る、④静かに速やかに避難することができるように、避難のきまりである『おはしも』の話もしました。私の話を聞く子どもたちの目が心強く感じました。
近年は、異常気象による高温や集中豪雨により、熱中症や川の氾濫、洪水の危険性が高まり、また、地震や津波といった災害も身近なものとなっています。
そのような状況の中で、学校としては、幼児児童生徒の生命を守るという、重大な使命があります。災害に負けない、災害に強い学校として、危機への予見・回避・処置を実施するとともに、個々の幼児児童生徒が、自らの生命は自ら守るという信念のもと行動できるようにすることが、防災教育の大きな柱であります。
また、本校では「防災備品展示」を行いました。体育館のステージには、段ボールベット、寝袋、エア枕、非常食、簡易トイレ等々が展示され、幼児児童生徒は直に目にすることや触ることができ、防災意識を高めることができました。
子どもたちの力作の背景に~「夏休み作品展」~
体育館に向かう渡り廊下に、子どもたちが夏休み期間中に作成、制作した作品が「夏休み作品展」として展示されています。
どの作品も、子ども個々の個性が発揮されたものとなっています。特に、今年は力作ばかりでした。つまり、時間と手間をかけて完成させたことが伺えました。そして、その作品の着眼点、発想に驚かされます。
作品名カードに書かれた内容を見ると、子ども個々の作成や学習の意図がしっかり書かれていました。「大きさとざいしつのちがうペットボトルでつくってみました。」、「まどを上手にはることができました。」、「水族館をイメージして、シールをはりました。」、「絵の具をぬるのが楽しかっです。」、「だいすきなミッキーとミニーをかきました。」、「キラキラの色をつけました。」、「一番大へんだったところは、牛乳パックにいたチョコアイスのはこをつけて、ビー玉がころがる道を作ることが大へんでした。」、「ビーズをつけるのがむずかしかったです。」、「かざりをのせるのがたのしかった。」など、想像力を働かせて、作品を完結させたことが伺えました。
そして、家族の方々の支援もあったことが伺えます。保護者の皆様の御協力ありがとうございます。
昨今、夏休みの宿題の定番であった自由研究がなくなったり、その自由研究をやるもやらないも自己選択としたりという報道がされていました。自由研究の良さは、子ども個々の着眼、発想(興味関心)からスタートし、試行錯誤、創意工夫を繰り返し、想像力を働かせて作品や学習を完結させることにあります。そして、そこには親子で協力して取り組むというも含まれます。この過程には多くの得難い学びがあります。
このような学習過程を、しっかり子どもたちに味わわせていきたいと、「夏休み作品展」を見ながら切に思いました。この後、深堀小学校との「交流作品展(9月7日~11日)」も行われます。
保護者の皆さんの御理解と御協力にも感謝申し上げます。